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「大峰かおり」とは私の住んでいる地域に昔から栽培されている枝豆です。
味、香りとも抜群の枝豆ですが、晩生であること、栽培が難しいなどから、
農家の自家消費用として細々と作られてきた、いわば地域でしか味わえない、
幻の枝豆なのです。

今年はこの「大峰かおり」を世に出す元年とも言うべき大切な年、気合を入れて栽培してます。
  
使用農薬
8月24日 トレボン乳剤
9月 1日 アグロスリン乳剤
9月 9日 アグロスリン乳剤
大峰かおりの歴史、秘話、思いなどを載せたショートエッセイ 大峰かおり秘話へ

平成20年 大峰かおりの販売は終了しました。
                   販売ページへ

倒伏 実入り始め 太り始める 収穫はじめ 実演機 莢剥き機 収穫盛期 収穫終わり ジェラート ずんだ
播種 発芽 成長1 定植1 成長2 定植2 定植3 培土 開花 成長3
サムネイル画像クリックでその記事にジャンプします。

画像をクリックすると大きな画像が見れます。

加工へ

大峰かおり栽培記は栽培して枝豆で販売しただけでは
終わりません。
大量の剥き豆が冷凍してあります。
それも急速冷凍後−30℃の冷凍庫で保管。
これを1年かけて加工して販売しようという考えです。

まず一弾は大峰かおりジェラート(左画像)、
これは新発田市菅谷のカフェ、sanasi cafeですでに販売中です。
大峰かおりの香りがしっかり残り、豆のツブツブ感がある逸品の
ジェラートです。
第二弾は「ずんだあんこ」(右画像)これは暮れにかけて
そうえん農場で販売予定。
もう試作は済んで量産に入るだけです。

そのほか様々な所に話を掛けているので、面白い食材に
変身してくれるでしょう。乞うご期待ですね。 
収穫終わり 10月8日

9月24日から始まった収穫が今日、10月8日に終わりました。
長いような短いような・・・。
「大峰かおり」の本格栽培2年目、様々な人々に食べていただき、色んなご意見を頂きました。
「おいしい」「香りが良い」「莢が大きい」「それほどでも?」などなど。

普及指導センターにも実演機の手配や莢剥き機の手配、食材提案会の開催などでお世話になりました。
新発田市としても様々なイベントに紹介していただき、大勢の方々に食べていただく機会を作ってもらいました。
来年に向けての課題もたくさんあります。きっちりした栽培マニュアルの作成と徹底、栽培者の拡大、
販路の拡大など、これから解決していかなければなりません。

「大峰かおり」は今年はこれで終わり、これからは冷凍と剥き豆しかありません。
収穫盛期 10月3日

収穫盛期に入りました、もう全て実っています。
そろそろ日が短くなり始め、朝5時ではまだ暗いのです。

明るくなると圃場へ行き収穫、家で脱莢、終わると8時頃になります。
朝食後、選別袋詰めで10時過ぎ。ネットでの注文発送や出荷を終えると昼になります。
枝豆は午前中が勝負、でも早起きは辛いですね。

でも先が見えてきました、もう5日間位で終わりになります。
莢剥き機

世の中には面白い機械があるものです。
これは枝豆の莢から実を取り出す機械。
これも普及指導センターの計らいで実演機を
借りることができました。

枝豆から実を取り出すのは今までは手作業。
とんでもない時間と労力が必要でしたが、
この機械でやればたちまち剥けてしまいます。
それも莢と実を分けてくれるのです。
右画像の豆を剥くのに手作業だと何時間もかかりますが、
この機械だと1時間足らずで出来ます。

この剥き豆で「ずんだあんこ」やジェラートを
作ろうという訳です。
実演機が来た

普及指導センターの計らいで脱莢機、選別機を
借りることが出来るようになりました。
近くの枝豆栽培農家に集まってもらい実演です。
なんと早いのでしょう、選別は作業者が
間に合わないスピードです。

左画像は手で枝豆を機械に手で入れてやるもの、
右画像の奥にある黄色い機械は自動の脱莢機。
どちらも手作業の数十倍の能率があります。

左の機械は、これから10日間も借りられることに
なりました。
収穫始め 9月24日

いよいよ待ちに待った収穫が始まりました。
実の入りも上々、虫食いもほとんどありません。
これから長丁場、10月初旬まで続きます。
毎朝トラックに満載して家へ、家で脱莢、選別、袋詰め作業です。

しかし稲刈り(コシヒカリ)の時期でもあります。
2班に分かれて枝豆班と稲刈り班で作業しなければなりません。
太り始める 9月9日

いよいよ実が太り始めました。
朝の斜光で莢の中が透けて見え、実の入り具合が確認できます。
もう1週間で試食が可能な大きさになるでしょう。
本格的な収穫はやはり9月20日頃からと思われます。

この時期、害虫に食べられる危険が最も大きいのです。
しかし収穫は近い、となると使える農薬は限られてきます。
残効の短い農薬を散布する以外ありません。

農薬は使いたくありませんが、使わなければ売り物にならない
枝豆になってしまいます。

この判断が難しいのです。
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実入り始め 8月25日

いよいよ実が入り始めました。
左画像は育苗時短日処理したもの、右は処理しないもの。
この差が開きました。処理したものは、あと2週間位で
食べ頃を迎えそうです。1週間以上の差が開いたようですが・・・。

短日処理で味が落ちなければ、9月中旬から収穫できる
大峰かおりが出来そうです。

左画像をクリックして大きい画像を見てください。
莢の毛が白いのが分かります。茶豆とはまるで違いますね。
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倒伏 8月19日

恐れていたことがついに起きました。
朝から大雨洪水警報、叩きつけるような強い雨です。
「大峰かおり」は大柄に育つので、倒伏を心配していましたが、
この雨でついに一部倒れてしまいました。

午後から雨が上がったので修復作業です。
手で一本づつ起こして根元に土を盛ってやります。
倒伏したままだと実入りが悪く減収になるのです。
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一気に大きくなります 8月13日

枝豆は不思議な植物です。7月14日の姿と比べて見て下さい。
1ヵ月で3倍以上の大きさに成長しています。そろそろ花が終わり
莢の形が出来つつある時期になりました。

枝豆はここからが勝負、追肥と防除が本格的に始まります。
追肥のタイミングで背が高くなりすぎたり、美味しくない枝豆になります。
また「大峰かおり」は晩生なため、害虫の大発生で全滅といこともあります。
定期的な防除が必要になります。
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開花 7月31日

育苗時短日処理したものが開花しました。
予想をはるかに超えた早さです。

短日処理とは、芽が出てから定植までの間、日光に当てる時間を制限してやるやり方です。
芽がでた時期の日照時間が、成長過程で大きく左右されます。
簡単な話が、芽が出た時もう秋と思ってしまうらしいです。
だから早く花を咲かせ実を付けようとするのだそうです。


この方法だと10日は早く収穫できますが、問題は味です。
早く収穫できて味が同じであれば問題ないのですが?
誰もやったことのない実験、どうなるか楽しみでね。

でもこれが枝豆の花なのですよ。
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培土 7月21日

かなり大きくなってきました。また雑草も目立ってきたので培土作業です。
培土とは、脇の土を寄せて畝状にしてやり枝豆の根元に土を載せてやる作業。
雑草を土で覆う、枝豆を土で補強し倒伏しにくくする、排水を良くする、などの
効果があります。
この培土作業を花が咲く前にもう一度行います。

これからグングン成長し大きくなるでしょう。
土を跳ね上げた溝も見えなくなります。
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定植3回目 7月14日

これだけの差が出ています。
遅く植えたものは、かなり追いつく
でしょうが、収穫時期は違うはず。

これからどのように変化していくか
楽しみです。

これから夏の陽でグングン大きく
成長するでしょう。
6月26日定植 7月6日定植 7月14日定植
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定植2回目  7月6日

2回目の定植です。
収穫時期をずらすため、そして生育調査も兼ねて
3回に分けて定植します。
最終の3回目は7月15日頃になるでしょう。

左画像が1回目定植の成長した姿、右画像が2回目の定植姿。
この差がどのように現れてくるのか楽しみです。

でも今日は真夏日、汗びっしょりの作業でした。
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本葉展開中  7月1日

いよいよ本葉が展開し始めました。
29日の雨のおかげで成長も順調なようです。

本葉が展開し始めれば、姿がぐんと枝豆らしくなるでしょう。
そろそろ雑草が目立ち初めてきました。
雑草退治もしなければなりません。
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いよいよ定植  6月26日
いよいよ1回目の定植です。収穫時期をずらすため3回に分けて定植します。
苗も二枚目の葉(初生葉)が展開してちょうど良い大きさになりました。
機械で植えるのは楽ですね、今日は約1,200本を植えることができました。元気に育ってほしいものです。
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ぐんぐん伸びます  6月24日

やはり初夏の陽気です。
芽が出たと思いきや、ぐんぐん成長して行きます。
二枚目の葉(初生葉)が展開し始めました。
たぶん明日には全て展開するでしょう、そうすれば植える適期になります。

今回、実証として朝8時から夕4時までの8時間しか陽に当てない
短日処理を一部試験的に行っています。
これをすることにより花芽分化が早まり、結果収穫時期が早まる?
可能性があります。

毎日朝8時に遮光を取り夕4時に暗くしてやる、
これが意外と単純なようで大変です。
管理する人間が時間に縛られますからね。

まあ、これも実験の一つ、どうなるか楽しみです。
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芽が出てきました  6月21日

播種後5日で芽が出てきました。
もう初夏、暑いので芽が出るのも早いようです。

豆は種から芽が出るのではなく、根が出ます。
種の部分は一枚目の葉(子葉)になるのです。

直播の場合、この時野鳩に食べられてしまいます。
今回はハウス内で育てているので食べられることはないでしょう。
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いよいよ播種  6月16日

早生茶豆が花を付けようとしている時期ですが、
晩生種「大峰かおり」はやっと播種です。

早く植えれば早く実が生るというものではありません。
気温、日照時間などが左右するので、蒔く時期が大切なのです。
早く植えても樹ばかり大きくなり実が付きません。

昨年は直播でかなり野鳩に食べられたので、
今年は作戦を変え苗を育てることにしました。
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