「大峰かおり」とは新発田市加治川地域に昔から栽培されてきた枝豆。
ルーツは分かりませんが、晩生であり香り良く美味しい枝豆として、地域の農家の畑の片隅に栽培されて来たのです。美味しいのですが収穫が遅い、栽培が難しい、虫害がひどいなどの理由から、多く栽培する農家は無く、いわば自家用として細々と作られてきた幻の枝豆と言っていいでしょう。
この大峰かおりを世に出そうとした人々は以前からいました。
その一人S氏はJAの蔬菜園芸部長や当時の加治川村議会議員などをしていた人。この美味しい枝豆を世に出そうと試行錯誤した一人です。まだこの枝豆に名前が無い頃でしたので、当時の加治川村長T氏に相談したところ、香りが抜群に良い枝豆なので、地域にある山「大峰山」にちなんで「大峰かおり」と名付けたと聞いております。名前も決まり、さあこれからという時、S氏は病に倒れ帰らぬ人となってしまいました。当時の村長T氏はこの話を今でも昨日の事のように話してくれます。 |