その29にも書きましたが、新潟には美味しいイチゴがあります。
その名前は越後姫。
新潟県の農業研究機関が長年にわたり、新潟の冬の気候でも育つ、
そして美味しく香りが良く、他産地のイチゴと食べ比べても引けをとらない、いやそれ以上の味を追求したイチゴです。
新潟県の冬は雪が降り、それにともない日照不足が避けられません。
そのイチゴの生育には劣悪な環境の中でも美味しく、香りが良いイチゴを開発したのです。
私もこの越後姫を栽培しています。春からの苗の育成、夏の仮植え、
秋の定植、そしてやっと収穫を迎えました。
イチゴ栽培は米作りとは、また違った面白さがあります。なにせ果物と
穀物では栽培の考え方がまるで違います。特に越後姫は「姫」と言うだけあってデリケートですね。また「おてんば」でもあります。このお姫様を作りこなすには、長い経験と技術の蓄積が必要です。
今はまだ栽培農家が少なく、需要に追いつかない状態です。首都圏にはまだ多く出回っていません。新潟県とて2月中は高級デパートのデパ地下やギフトコーナー、フルーツ店にしか販売してないのです。
この越後で育ったお姫様を見かけたら、どうぞ食べてみて下さい。
イチゴの価値観が変わること請け合いです。 |