塩引き鮭が我家に来ました、待ちに待っていたのです。
その25にも書きましたが、塩引き鮭は新潟県北の鮭を加工する独特の方法なのです。知合いの浜に住む人から「おい出来たぞ」の連絡があり、早速もらいに行ってきました。
当然その夜、今年の出来をチェックするべく焼いて食べたのであります。
まさに県北の冬の味です。脂ののり、塩ぐあい、絶妙なのであります。
これを食べなければ冬が来たようではないのです。
晩酌が進むのです。ご飯と相性がよく、いくらでも食べられるのです。
昔、この塩引き鮭は正月のおせち料理の代表格でした。正月に半身を食べ、後の半身を少しづつ冬の間食べたのでした。しかし今はそのようなことはなく、いつでも食べられる冬の食材になりました。
今でも昔でも変わりないことは、この塩引き鮭を食べると、なぜか嬉しくなり、美味しいご馳走にありつけた、と思うのであります。
この味は日本海の幸の恵みと、昔からの加工技術の集大成でしょう。
味見は一切れにして、あとは大晦日の夜、そして正月に少しづつ食べることとしましょう。
若い連中は、このようなことは思わないようですが。 |