当地区の小学校で、餅つき大会が行われたのであります。
「我が家のひとこま」で何回も書いてありますが、当地区の小学校には実習田があるのです。
春、そこにモチ米の苗を植え、担当の5年生が秋まで育て収穫するのです。田植えは昔ながらの手植え、収穫は一部手で刈ります。生徒達が丹精込めて育て収穫したモチ米を搗いて、餅にして食べる、いわば収穫祭なのです。
小学校生活6年間で必ず体験する稲作経験が当小学校にはあります。自分達で作った、育てた、収穫したモチ米を自分達で餅にして食べる。まさに食農教育の原点でしょう。そして余った米を売って収入を得る、使い道を自分達で決める。一年を通した稲作経験の中で、様々な教育が潜んでいます。
この日は生徒も父母も先生も全員で餅を搗き、収穫を祝い、楽しみながら餅を食べるのです。たぶんこの思い出は、子供達の心の中に何時までも残っていくことでしょう。そして地域の誇りとして心に刻まれていくと思います。 |