今年は台風の当たり年のようです。

 晩夏、台風が日本海に抜けるコースを取ると、新潟ではまず猛烈なフェーン現象に
見舞われます。奥羽山脈を越えた風は気温35℃以上の湿った風となり、新潟の平野を
吹き抜けます。
 佐渡沖を北上する場合は、雨はそれほど降らず、風台風となるのが一般ですが、
今回の16号も風台風でした。

 佐渡沖に到達した31日朝6時頃までは、風もそう強くなく雨も強く降らなかった
のですが、佐渡沖を通過後、猛烈な吹き返しの風に見舞われました。
空を見上げれば青空さえのぞいているのですが、酒田沖に達したころが一番風が
強かったようです。

 新潟の場合、台風が佐渡沖を通るか、日本列島を縦断するかで、被害がまったく違うのです。
8月31日朝6時の台風の位置
 


暑くて寝苦しい夜が明けた8月31日朝、台風16号は佐渡沖を通過し、
新潟に最も接近しました。
 ニュースで佐渡沖を通過予定と聞き、大した被害は無いだろうと思っていたのですが、
台風が酒田沖に達した午前9時頃より、猛烈な吹き返しの風に見舞われました。

 佐渡沖を通過する台風は通過後の吹き返しの風に要注意なのです。
 
コシヒカリは茎丈が長く、倒伏しやすい品種です。
刈取りは9月15日頃からの予定です。今倒伏されると、まだ未熟な米粒が実ってくれません。何とか倒伏しないでほしいのです。天に祈るような気持ちで、田んぼを見に行ったのですが、やはり一部倒伏しかかってる所があります。
 早く風が止んでくれるのを願うばかりです。

 しかし、運悪く台風が佐渡海峡を通過すれば、これだけの被害ではすみません。
また、日本列島を縦断し新潟に抜けるコースをとったなら、被害は甚大であったはずです。
台風は毎年やってくるもの、農業は自然と向き合いながらの仕事です。

 刈り終わるまで、ヒヤヒヤの思いが続きます。


コシヒカリの産直 そうえん農場は北越後、加治川村に米作りをしている百姓です
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下條荘市
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