その8  作る農業から売る農業へ 05.3.15
                                 目次へ戻る

 わが村の農畜産物販売所「やまざくら」が開店1周年を
迎えました。

 農家が作った農畜産物を直接持ち込み販売する施設なのです、今流行の直売所ですね。建屋は村が建てたのですが、運営は農家で組織する利用組合が行っているのです。

 ここの売りはもちろん新鮮、作った人が分かる(安心)、安い、なのです。スーパーの陳列と違い、コンテナ1箱が一人の販売スペース、商品には生産者の名前が付いているのです。

 開店1年も過ぎると面白い現象がおきます。お客様は「00さんが作ったものを」と指名で買いに来る方が増えます。当然良いものを、美味しいものを、新鮮なものを作るという考えが販売者に生まれます。まあ個人個人の競争になるのですね。またコンテナの場所により売れ行きが違います、これは場所をローテーションすることで解決。

 今までJAなどへの出荷は共選といって均一なものを皆が出荷する、という考えでしたが、ここではそうはいきません。良いものから売れていく、悪いものは売れない、しかたないですね。

 売る農業、売れるものを作る、という考えが少しずつ定着しつつあるようです。

 もちろん私も出店しています。