私の地域には、遠く飯豊連峰に源を発し日本海に流れ込む大河、
加治川が流れています。
この川の恩恵を受け、我々は肥沃な大地に稲を栽培し、加治川米の
名声を今でも保持しているのです。
「堤十里を桜で越えりゃ♪」と歌われた桜で有名な川でもありました。
以前の加治川堤桜は大正天皇即位記念と河川改修を記念して
植えられたと聞いています。
しかし昭和41年42年連続して襲った羽越水害の破堤の原因が
老木と化した桜が原因ということで、全て切り倒され新しい堤防に
生まれ変わったのです。
しかし、私たちは加治川には桜が無いと物足りません。
桜があってこそ加治川なのです。地区の学校の校歌には必ず謳われ、
花見遠足があったことが思い出されます。
加治川に桜を、という声は自然発生的なものでした。これには行政も
乗り出し、現堤防に副堤を付け、桜の植栽が始まりました。
その桜がこのように大きくなりました、往時の桜の姿に近づきつつ
あります。
ここまで来るには植えただけではなく、手入れのためのボランティア活動を忘れてはなりません。
この春も加治川の桜が満開を迎えました。毎年大きくなっていく桜の樹を
見るたび、昔の桜堤を思い出すのです。
しかし桜が咲く頃は農作業も最盛期です。ゆっくり花見が出来ないのが
残念です。
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