この映画のシリーズはすでに終了していますが、葛飾柴又はまだまだ
根強い人気がありますね。
その理由の一つとして、名監督山田洋次が醸し出す映像美と人間愛、
兄弟愛の美しさ、それを演ずる故人渥美清の上手さなどが理由でしょう。
また帝釈天の参道にある門前町の街並み、少し行くと江戸川や、やぎりの渡しがある。ふとここが東京か?と思わせる下町情緒あふれる街並みがあるのです。
帝釈天を参拝後、参道沿いにある店をゆっくり散策してきました。
よく観光地にある、押売りのような店員の態度が全くありません、
安心して店をのぞけるのです。そして映画のセットかと思わせる古い
作りの家並み。
高層ビルが立ち並ぶ同じ東京にあって、いつからか時間が止まっているような、別なところに来たような錯覚にとらわれました。
この下町人情と風情が、寅さんシリーズが終わっても人気を維持している源でしょう。
車寅次郎が、ふっと旅から帰ってくる、そんな情景にピッタシの家並みなのでした。 |