その36  生まれも育ちも・・・  06.11.18
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私、生まれも育ちも葛飾柴又です。
帝釈天で産湯を使い・・・・・。

この言葉を知らない人はいないはず。
そうです、山田洋次監督、渥美清主演の映画
「男はつらいよ」の始まりのフレーズですね。

一度この映画の舞台になった葛飾柴又へ
行ってみたかったのです。

この度の東京行脚の最終日、
半日を使い行ってきました。
柴又駅前には寅さんの銅像が
 この映画のシリーズはすでに終了していますが、葛飾柴又はまだまだ
根強い人気がありますね。

 その理由の一つとして、名監督山田洋次が醸し出す映像美と人間愛、
兄弟愛の美しさ、それを演ずる故人渥美清の上手さなどが理由でしょう。

 また帝釈天の参道にある門前町の街並み、少し行くと江戸川や、やぎりの渡しがある。ふとここが東京か?と思わせる下町情緒あふれる街並みがあるのです。

 帝釈天を参拝後、参道沿いにある店をゆっくり散策してきました。
よく観光地にある、押売りのような店員の態度が全くありません、
安心して店をのぞけるのです。そして映画のセットかと思わせる古い
作りの家並み。

 高層ビルが立ち並ぶ同じ東京にあって、いつからか時間が止まっているような、別なところに来たような錯覚にとらわれました。

 この下町人情と風情が、寅さんシリーズが終わっても人気を維持している源でしょう。
 
 車寅次郎が、ふっと旅から帰ってくる、そんな情景にピッタシの家並みなのでした。
映画の舞台になった「とらや」の店内 このような店が軒を並べています