私が住んでいる所の東側、山々の一番奥に飯豊連峰が鎮座しています。
飯豊の由来は「山容豊かにして飯を盛るがごとし、よって飯豊とする。」という説が有力だそうです。
山々の一番奥に鎮座し、一番早く雪が降り、夏まで残雪をまとう峰々の姿は神々しく、昔から信仰の山として崇められてきました。
昔は、春この峰々に残雪の形として出る雪形の姿で農作業を始めたほど、農事暦としての山でもありました。また、ほとんどの学校の校歌に歌われていることからも、私たちの心のよりどころでもある山なのです。
また飯豊連峰は日本屈指の豪雪地帯でもあります。ここに積もる雪が自然の雪ダムの機能を果たし、春から夏にかけて平野の田んぼを潤してくれます。
今日は快晴、飯豊連峰が良く見えたのです。一昨日の大荒れの天候で雪が降ったのでしょう、冠雪してるのが分かります。やはり初冠雪が例年より遅いようです。以前にも降っているのでしょうが、下界から確認ができなかったのです。
この山々が白くなれば、冬支度をしなければなりません。「昔から飯豊が三回白くなると里にも雪が来る。」と言われているからです。
このように新潟の下越地方に住む者にとって、今でも飯豊は生活の中に溶け込んでる山であり、神々しい山であるのです。
これから冬に向かい、このように飯豊を拝むことは少なくなります。次に顔を出したときは真っ白になっていることでしょう。
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