その18  実るほど頭を垂れる稲穂かな  05.9.13
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 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」 いい句ですね。

 稲穂は実るほど頭を垂れてくる。人間も歳を重ね実っていくほど、人々への感謝の念が大きくなり、頭が低くなっていくものだ。
 また、偉くなればなるほど低姿勢でいかねばならない。という例えで使われるのでしょう。

 でも最近はその逆のパターンが多いようでなりません。偉くなるほど、ツンツンして頭が高くなり、背中につっかえ棒が要るくらいの、お偉い方々が目に付きます。

 やはり人間、されど人間でしかないのであります。
 歳を取ろうが、どれほど偉くなろうが、人様のお世話になってこそ、その地位があるはずなのです。

 先日、国政選挙が終ったばかりですね。先生と成られた方々にもぜひ覚えていただきたい言葉であります。

 私は百姓です。そしてこの言葉が大好きなのであります。今時になると、そして稲穂を見るたびに、この言葉が思い浮かぶのであります。

 稲穂のように実れば実るほど、感謝の気持ちを忘れず、過ごしたいものです。