その17  すがすがしい朝露  05.9.9 
                                         目次へ戻る
 この時期になると、朝びっしょり朝露が降りているのであります。

 毎朝、田んぼの見回り、そして稲とのお話に行くのですが、天気の良い日の朝は、びっしょり朝露が降りているのです。

 長靴を履いて行かないと膝まで朝露で濡れてしまいます。
 稲作りをして何年になるでしょう・・・。苗を植えてから刈取るまでの期間、よほどのことが無い限り、毎朝稲とおしゃべりに行くのです。会話をしてる内に、本当に稲と意思の疎通が出来るようになるようです、
不思議ですね。

 昨日は暑かったろう、今日は水を飲ませるぞ、なに病気がついた・・・。
てな具合なのです。先人はアドバイスとしてよく、稲と会話を出来ないと、
一人前の百姓とはいえない、と言ってたものです。私もその粋に達し始めたのでしょうか?

 今時、朝露を踏みしめながら田んぼのあぜ道を歩くのが楽しみなのです。

 あぜ道に草が生い茂りはじめました。ここまで来れば草刈もいいか。
と勝手に自分に言い聞かせ、稲の刈取りを待つのです。

 今日も朝日に輝く稲穂を眺め、お話をして帰ってきたのです。