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野良仕事へ寄り道いかが
    稲の生長02年版へ
                   春の育苗から秋の収穫までを紹介します、稲の生長を一年を通してご覧下さい。

刈取まじか  9月14日
いよいよ稲穂がよんできました。
あと一週間から10日で刈り取ることが出来そうです。
今年は冷夏の影響で刈り取りが遅れていますが、
なんとかここまでこぎつける事ができました。
心配されたイモチ病も、大した被害にならないようです。
皆様にこの新米を提供できる日もまじかです。

稲開花  8月19日
穂が出て、次々と開花しています。
今年の夏は冷夏で平年より一週間遅れの出穂、開花です。
これから実が入って行く時期になります。
やはり太陽の力はすごいです。
人間がいくら頑張っても、太陽の光にはかないません。
これから天候が回復してギラギラの太陽が出ることを望むばかりです。
平成5年の年も、同じような年でした。
あのような冷害にならなければいいのですが。
開花直後、おしべが出ています 実が入ってくると頭を下げてきます

出穂期  8月13日
コシヒカリが出穂時期を迎えました。
低温のせいで昨年よりかなり遅い出穂です。
この一週間で出揃うと思います。穂が出ると開花、
そして実入りの時期となります。
心配したイモチ病もたいした事がなく、これからの天候しだいでは、
まあまあの作柄が期待できそうです。
このペースで行くと稲刈りは9月20日頃からでしょう。

これから最後の仕上げになります。
病気、害虫の心配な時期になりました。
コシヒカリ出穂のようす どんどん穂が出てきます

幼穂形成期  7月10
どんどん分けつして株が大きくなって行く時期が過ぎ、
茎の中に稲穂の赤ちゃんが出来始める時期になりました。
この時期の稲姿でこれからの管理が決まります。
あまりに分けつが多くなり株が大きくなると、下方の茎や葉に
光が当たらなくなり、大きな穂が付かないばかりか、風通しが
悪くなり、病気にかかり易くなります。
画像のような状態が良いでしょう。
この姿だと肥料をドンとやれます。

分けつ盛期  6月22日
どんどん分けつして、
株が大きくなって行きます。
あまり分けつし過ぎると葉が重なり合い光がよく
当たらなくなるので、この位がちょうど良いです。
厄介な雑草が生えてきました、アメリカアゼナです。
手で取るしかないようです。

タニシ大発生  6月11日
田んぼにタニシが大発生しました。小さいタニシの子供が
うようよいます。その脇を親タニシが悠然と動いています。
田んぼに色んな生物が発生するということは、
良いことだと思っています。生物が住める良い環境の証拠です。
たぶんヤゴなどの水生昆虫も多く住んでいることでしょう。
このタニシもほとんどが野鳥の餌になってしまいます。
大きくなってきました  5月28日
 見た目ではあまり変化がないようですが、確実に大きく
なっています。葉の数は4枚目でしょうか。
 もうしばらくすると、分けつが始まり株がどんどん大きくなります。
天気が良いと田んぼの水がすぐ無くなります。
毎日の水管理が日課です。そろそろ雨がほしくなってきました。
 雨をもらうと稲は元気つきます、不思議です。
田植え直後の稲  5月18日
 約1ヶ月育てた苗が田植えで田んぼに植えられました。
今まではビニールハウスの中の暖かい所で育ってきたのですが、
これからは田んぼの自然の中で育ちます。
 まだひ弱な感じですが、これからグングン大きくなって行くでしょう。
田んぼに植えられれば、苗とは言わず、稲と言います。
 9月の収穫まで健康に育ってほしいものです。

 左の青い棒は生育調査での目印。

植えられる苗です  5月5日
いよいよ植えられるまでに成長しました。三枚目の葉が出てきています。 病気発生、2〜3枚は仕方ありません

二葉展開中  4月28日
 苗が順調に生育しています、二枚目の葉が出てきました。
朝、葉に露が付くのは元気な証拠です。このように生育してくれて、
今のところ順調です。日によって暑い寒いがありますが、
ハウスを開けたり閉めたり、で対応しています。
 田植えにドンピシャ最高の苗に持っていくのは、難しいのです。
たぶん5月5日頃より肥料が切れてきます、そうしたら追肥
しなければなりません。
 毎朝5時からの散水、管理が続きます。
いよいよ二葉が展開し始めました いっそう緑が濃くなってきました

一葉展開中  4月22日
 かなり大きくなり一枚目の葉が展開し始めました。
今まで覆っていた被覆材(布団のようなもの)を剥ぎ、
太陽の光に当ててやります。
 ここまで来れば一安心、あとは二枚目、三枚目の葉が
出てくるのを待ちます。
 この被覆材を剥ぐタイミングが大切です。
 遅く剥ぐとヒョロヒョロした、軟弱徒長の苗になってしまいます。
これから毎朝散水の仕事が増えます。
今回も元気で発芽してくれました 綺麗な緑の絨毯です

発芽後散水  4月18日
発芽時土を持ち上げる事があります 散水して土を落としてやります 土を持ち上げた苗はモヤシ状態 色がまばらですが、すぐ直ります

発芽  4月16日
 いよいよ発芽し始めました。
育苗は植えるまで、こまめな
管理が必要です。
 温度変化、水分、湿度etc。
約1ヶ月、気の抜けない管理が
続きます。
 苗の良し悪しで、その年の
作柄が決まる、とも言われて
います。
 それほど、育苗は大切です。

 
 4月11日に播いた種籾が発芽し始めました、力強い姿です。
このように発芽するまでがヒヤヒヤものです。
 最初より基本に忠実でないと、きれいに発芽してくれません。

浸種  3月下旬
 種籾を塩水に浸し、浮いてくる籾を捨てます。
塩水選といい、塩水を利用しての比重選別です。
これは、良い種籾だけを選ぶ大切な作業。
 それが終わると、種子消毒です。
薬品による方法と、お湯(70℃)でやる方法、二種類で
行っています。お湯と塩はもちろん農薬ではありませんので
ここまではまだ農薬は使っていません。
 そして水に浸しておきます。積算温度で120℃になるまで。
水温12度であれば10日間です。すると種籾は目を覚ますのです。
種籾の準備  3月下旬
コシヒカリ290kg
こしいぶき30kg
はえぬき 40kg
とどろき早生40kg
こがねもち10kg

これが今年育てる種籾の
量です。

 いよいよ農作業スタートです。今年植える苗を育てる準備からです。
私の場合、種籾は全て購入です。自家採取でもいいのですが、新しい種子を更新することで
丈夫な稲が育つと思うからです。この一粒一粒が稲になり、秋には穂を付け米になります。