冬、寒くなると無性に食べたくなるご馳走があります。
まずは鍋、これは冬の定番。次にすきやきなどが続きますが、煮物も冬に
食べたくなるご馳走ですね。
特にぶり大根、これは小煮物(のっぺ)と並ぶ冬のご馳走の代名詞です。
昨日の夕飯、リクエストして作ってもらいました。
冬の夜、チラチラ雪が舞っている。
奥まった小路にある小さな小料理屋。
のれんをくぐり中へ入ると5~6席のカウンターと小上りがある。
和服の似合う、小股の切れ上った、なぜか訳がありそうな女将が一人。
年の頃なら35~40歳、うなじのほつれ髪が色気を誘う。
会話を邪魔しない程度で八代亜紀が流れている。
「見かけない顔やね、どこから来たん」、 「・・・・・・・」
「寒い夜やね、これ食べる」と、そっと小鉢に盛ったぶり大根を差し出す。
熱燗をちびちび飲みながら、箸でちぎった大根をほおばる。
こんなシュチエーションで食べたいのです。
でもそんなところは、今の世では絶対無いのです。
小股の切れ上った訳あり女将は歳を取り、そんな小料理屋は老人クラブの集会所。
今の女将はコンパ上りで会話を楽しむ術も分らず、カラオケでごまかす。
そんな所に飲みに行きたくない、飲み屋街が寂びる、負の連鎖ですな。
でも、ぶり大根を食べると、いつも思う瞑想なのでありました。
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